今年のジュニアNISA設定 ~大学進学費用はこれで大丈夫!~

投資関係

子供のいる家庭でセミリタイアする時に、とても気になるのが教育資金。
なかでも、大学資金はきちんと手当てしておかないとセミリタイアどころではありませんね。子供の教育機会が奪われてしまうことだけは、避けなければなりません。

ということで、本記事では、
・ジュニアNISAの概観
・どのような投資が実際に人気があるのか?
・筆者の家庭ではどのように投資し、将来の大学進学費用を賄おうと考えているのか、
 を説明します。

ジュニアNISAについて

対象者: 日本在住の未成年者(成年年齢引き下げにより、2023年は0歳~17歳)
非課税投資枠:新規投資額で毎年80万円
非課税期間: 最長5年間(ロールオーバーによる継続保有可)
投資可能期間:2016年~2023年
払出し: 18歳まで払出し制限あり(2024年以降は払出し可能に)

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/junior/overview/index.html

・最大80万円 × 5年間 = 400万円分の投資が非課税で18歳まで運用できる制度
・積立NISAと異なり、投信だけでなく株やETFへの投資も可能
・こんな素晴らしい制度なのに、人気がなかったため2024年以降は新規開設不可!
・生まれてすぐに始めれば最長18年間非課税で運用できるかなり有益な制度のため、
 我が家ではフル活用しています!
 正直、学資保険に払い込んでいくという発想は全くありませんでした。

ジュニアNISAの人気投信、株式

  • 以下、SBI証券ホームページ記載の情報です。昨年末の1週間のデータですが、非常に面白いですね。
  • まず、上段が投資信託ですが、米株ファンドとオルカンで、人気どころです。
    無難な感じと思いきや、3位にレバナスが入ってますね!! 
    普通のNASDAQ100ではなく、レバレッジの方とは驚きです!
  • FRBの利上げが見込まれる2022年、レバナスは厳しいとの見方が多いですから、ある程度小さいお子さんの口座で長期投資なのかなと勝手に想像します。18年くらいレバナス持ちきりにしたら、どのくらいになるのか、大変興味深いです。
順位            ファンド名
1SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
2三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
3大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100
4三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
5SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
Source:SBI証券(週間買付金額ランキング(ジュニアNISA)、2021/12/27 ~ 2021/12/31)
  • 以下、国内株式カテゴリーです。
  • こちらも1位と3位がS&P500連動ですね。
    個人的にはETFで分配金が出てしまうよりは、投信であれば配当を投信内で再投資してくれるので、投資期間を長くとれるのであれば、S&P500トラックの投資信託の方が良いのではと思います。
  • 個別銘柄では、大型で高配当の先が人気ですね。
    6~10位には、KDDI、オリックス、MUFG、SMBCが並んでいます。
    こちらも高配当銘柄ですから、配当が出てしまうと非課税ではあるものの運用効率が落ちるので、なんかもったいない気がしますが、銘柄に込められた子供へのメッセージがあるのかもしれませんね。
順位コード         銘柄名
12558MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
24502武田薬品工業
31655iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
42914日本たばこ産業
59434ソフトバンク
Source:SBI証券(週間買付金額ランキング(ジュニアNISA)、2021/12/27 ~ 2021/12/31)

我が家のケース

まず、大学進学費用はどのくらい必要なのか?

  • 国立か私立か、文系か理系か、自宅か下宿か等で大きく変わってきます。
  • まず、最低でも入学金・授業料は必須です。国立で約240万円、私立文系で約400万円・私立理系で~550万円程度かと思います。
  • これに受験料やすべり止め先の入学金(~100万円程度)も必須、浪人した場合の予備校費用(+100万円程度)も余裕をみて用意しておきたいですね。
  • 上記を合計すると、350~750万円程度は必要に。
  • これに、大学院への進学や留学、下宿、インフレ等のプラスアルファ分を考慮すると、1,000万円用意できればまあ安心できるかなと想定しています。これ以上かかる場合は、子供に積極的にアルバイトしてもらうしかないですね。
  • やはり、現役で自宅から国立大学に進んでもらうのがベストですね!

我が家のジュニアNISAの運用状況

  • 2019年から開始して2023年までの5年間、400万円分の枠をフル活用する予定です。
    従って、この5年間とっても出費が痛いですが、これで子供の大学費用を全部賄おうと思っています!
  • 子供が18歳時点で1,000万円を用意するために、以下の想定でいます。
    投資元本 × 年率リターン^(投資期間)
    ⇒ 以下のざっくりとした前提で試算すると
      投資元本:400万円
      年率リターン:7%(米国株の長期リターン)
    投資期間:15年(生まれてすぐに始めたと仮定、平均期間(ざっくり))
    400 x (1+0.07)^(15) ≒ 1,100万円
    ⇒ これはあくまで皮算用ですが、うまくいけば、十分に大学進学費用が賄えると
      期待しています! 
  • 以下の表が現在のポートフォリオです。全て投資信託です。
    期初一括投資が一番という考えもありますが、基本、毎月均等に積み立てています。
                 ファンド名構成比
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)69%
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))6%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)13%
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス6%
iFreeNEXT NASDAQ次世代504%
ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(ロイヤル・マイル)2%
                  合計100%
子供のジュニアNISAのポートフォリオ
  • やはり、長期投資になるので成長性や実績のある米国株インデックスファンド中心です。一部アクティブファンドも組み入れています。
  • 2019~2021年の3年間、計240万円の投資結果は、
     ⇒ 2021年末で約350万円(+110万円の評価益)となっています。
  • 2022年についても、米国株インデックス、オルカン、アクティブファンド少々が基本ですが、実験的にレバナス(楽天レバナス、大和レバナス)も1%くらい投資してみようと考えています。

最後に

  • ジュニアNISAの積立上限400万円(5年間)を用意するのは非常に大変ですが、これで税制メリットを最大限活用し、将来の大学進学費用を賄える(可能性が高い)と考えれば、今苦労しておくのも一考と思います。
  • ジュニアNISAは積立NISA同様に、積立てたら、後はほったらかしにするしかないですが、ほったらかし投資が最も良好なパフォーマンスになる可能性が大きいと思っています。
  • ジュニアNISAは、今後払い出し制限がなくなるため、中学・高校時代にお金が必要になった時の保険にもなると考えています。
    とはいえ、最も費用が掛かる大学進学費用として用意しておきたいですね。
    なお、皮算用通りに資産が増加していることを期待していますが、必ずそうなるとは誰も断言できませんので、市場動向次第では出口戦略やバックアップ戦略も考えていく必要があると思っています。
  • ジュニアNISAは2024年以降の新規開設は出来なくなりますが、まだの方は今年と来年の2年分、160万円分は投資可能ですので、検討してみる価値は大きいと思います。
  • 子供の非課税積み立てがなくなってしまうのは、本当に残念です。
    少子化が一層進むのではと思います。ジュニアNISAの廃止後、未成年向けの新たな非課税積立制度が是非導入されて欲しいです。
  • 以上、ジュニアNISAを活用して子供の教育費用を考えている方のご参考になれば幸いです。

Cheers!

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